歯磨きはどれくらい付ければよいですか?
投稿日:2026年11月6日
カテゴリ:スタッフブログ
今回はよくある質問をご紹介します。
「歯磨き粉はどれぐらい付ければよいですか?」です。
特にお子様のフッ素入り歯磨き粉やジェルは、いつから使えばいいですか?どれぐらい付ければいいですか?という質問が多いです。それについてご説明させていただきます。
日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本口腔衛生学会・日本老年歯科学会より推奨されている利用方法がございます。そちらを参考にしてください。

磨いた後は、少量の水(ペットボトルのキャプ1杯)で1回だけ軽く、全体にフッ素が行き渡るようにうがいしてください。
お子様は子供の歯が生え始めたら、ガーゼやコットンを使っておロのケアの練習を始めましょう。歯ブラシに慣れてきたら、歯ブラシを用いた保護者による歯みがきを開始しましょう。
お子様が誤って歯磨き粉のチューブごと食べるなど大量に飲み込まないように注意しましょう。
要介護者で嚥下障害を認める場合、歯磨き時に唾液や歯磨き粉を誤嚥する可能性もあるので、ガーゼ等による吸水や吸引器を併用するのもよいでしょう。また,歯磨き粉のために、食べかす等が見えない、分からない場合は、除去してから歯磨きを行うようにしましょう。また歯磨きの回数も状況に応じて考慮してください。
世界保健機構(WHO)の推奨では、歯磨き粉に含めるフッ素濃度は、年齢に関係なく「1000-1500ppm」としています。
加えて、1000ppm未満のフッ化物配合歯磨き粉ではむし歯予防効果が認められていないことも示されています。フッ素濃度1000ppm以上の歯磨き粉について、年齢に応じた使用量を示すことで有効性と安全性の両方を担保した内容となってます。従って、6歳から成人までは、フッ素濃度1500ppmの歯磨き粉の使用を推奨していますが、お子様においては特に容量を守っていただき、体格の成長に合わせて使用量の調整をお願いします。
『フッ素の安全性について』
フッ素はさまざまな飲食物に含まれており、国内の食品安全委員会の基準ではフッ素の耐容摂取量は1日あたり0.05mg/kgです。そこで、飲食物からと推奨に基づくフッ素配合歯磨き粉からのフッ素摂取量を計算した例を示します。
1歳0か月児の場合(平均体重約9kg)】
1歳0か月児の歯磨き粉以外の飲食物からのフッ素摂取量を、近年の国内の研究を引用して、平均約0.18mgとします。1000ppmのフッ化物配合歯磨き粉を米粒程度(1-2mm)使用した場合に含まれるフッ素量は0.05mg-0.1mgであり、これを1日2回使用し、仮にすべて飲み込んでしまったと想定しても、歯磨き粉からのフッ素摂取量は0.2mgとなります。合計して0.38mgですから、フッ素の耐容摂取量の0.45mgには達しません。
【3歳0か月児の場合(平均体重13-14kg)】
3歳0か月児の歯磨き粉以外の飲食物からのフッ素摂取量は、いくつか研究がありますが、国内の研究を引用して、平均約0.3mgとします。1000ppmのフッ化物配合歯磨き粉をグリンピース程度(5mm)使用した場合に含まれるフッ素量は0.25mgであり、これを1日2回使用すると、合計0.5mgとなります。3歳児で歯磨き粉を吐き出せずに飲み込んでしまっている割合は平均で34%という国内の研究があり、ここから歯磨き粉からのフッ素摂取量を算出すると約0.17mgになります。合計して0.47mgですから、フッ素の耐容摂取量の0.65-0.7mgには達しません。
お茶や海産物の中にはフッ素濃度の高いものもあり、また成長の個人差もありますので、成長差や食習慣によるフッ素摂取量には差があるので注意が必要です。乳幼児には、含まれるフッ素量に留意して与える量を調整しましょう。また、歯磨き粉を吐き出したり、うがいが上手にできない場合は、歯の面をティッシュなどで拭き取る、歯磨き粉の量を調整したりすることでフッ素摂取量を抑えることができます。
なお、1500ppmの歯磨き粉は6歳未満のお子様に使用する事は控えましょう。歯磨き粉は年齢に応じた適切なフッ素濃度の製品を選び、利用方法を守るようにしてください。むし歯予防には、フッ素配合歯磨き粉の使用だけでなく、食習慣や歯磨き習慣を含めた生活習慣も大切です。小児の成長と生活習慣に応じたむし予防方法を、歯科医師に相談しながら進めるようにしましょう。
どの年齢でも、歯みがきについて歯科医師等の指導を受けることをおすすめします。
定期的な検診と合わせて
容量、使用方法を守り、むし歯予防していきましょう!
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